日本で年間2000人死亡の気管支ぜんそく 早期診断にNO測定法
衛生状態のよい先進国を中心に、気管支ぜんそく患者が増加している。症状は激しい咳や痰、息苦しさなどで、慢性閉塞性肺疾患と症状が似ており診断が難しい。専門施設では痰の好酸球検査を行なってきたが、ぜんそくの場合、特異的に一酸化窒素(NO)が増加することがわかり、呼気に含まれるNOの量で診断が可能になった。
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NO測定器の普及により、早期診断、治療が見込まれる。気管支ぜんそくはアレルギー疾患の一つで、先進国を中心に患者が増加傾向にあり、国内では年間約2000人が亡くなっている。以前は気管支の平滑筋が縮むことで発作が起こる、平滑筋の病気と考えられていたが、1980年代から根本の原因が気管支粘膜の炎症であることがわかってきた。
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このため、炎症をとる吸入型ステロイド剤が導入され、治療効果が上がっている。しかし成人のぜんそくでは、COPD(慢性閉塞性肺疾患)など他の疾病と症状が似ているため、確定診断が難しかった。和歌山県立医科大学呼吸器内科の一ノ瀬正和教授の話。「専用測定器は複数あり、日本ではぜんそくの専門病院を中心に約200台が導入されています。
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1台70万円程度と値段が手頃で、使いやすい製品も発売されています。現在医療器具の申請がされており、1~2年で承認されるのではと考えています」(一ノ瀬教授)風邪が治らず咳だけが続く場合は、ぜんそくの前段階と考えられる。
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これら患者の約30%がぜんそくに移行するといわれており、早期に適切な治療を行なえばぜんそくにならずに済む。長引く咳には、専門病院でNO測定をしてもらい、早期に他の病気と鑑別することが大切だ。
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※週刊ポスト2011年12月2日号